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ロカボでは、血糖コントロールとダイエットなんて、物理的且つ生理学的に出来ません、なんてお話

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  • 糖質制限

以前、夜道で歩きスマホしてる若い女の子を見て一句詠みました。

スマホ見て 光るその顔 ゾンビかな

歩きスマホしてる連中を、海外ではスモンビって言うらしいですね。

自分以外にもゾンビに見えてたんだと思うと、まともで良かったと妙な安心感を抱いた、あらてつです。

それにしても、なんであそこまでしてスマホを眺めていなきゃならないのか、理解に苦しみます。

で。

今日は理解に苦しむお話をもう一つ。

最近流行りのロカボ。

コンビニやスーパーでもやたらと見かけるようになりました。

そのロカボ商品に関して

「これって食べても大丈夫なんですか?」

とのご質問をよく頂きます。

食べて良いのか悪いのか?の話の前に、糖質制限と血糖コントロールの大前提を。

これは、糖尿病治療だけでなく、ダイエットにも当てはまるお話なのでご一読を。

まず、糖質制限で食べてもいい糖質量なんですが、糖尿病での血糖コントロール目標値、

1 空腹時血糖値110mg/dl未満、あるいは126mg/dl未満
2 食後2時間血糖値180mg/dl未満、理想的には140mg/dl未満
3 HbA1c6.5%未満、理想的には5.8%未満

から逆算して出します。

その計算方法ですが、仮に、2型糖尿病の方で、空腹時の血糖値が100mg/dlだとします。

食後2時間の血糖値を、目標値の140mg/dlに抑えるためには、

140-100=40

で、40mg/dlが上昇の許容範囲ですね。

すると、40mg/dl÷3gで約13g

この13gが一回の食事における糖質の摂取許容量となります。

とは云え、一回の食事の糖質を13g以下に抑えるのは、慣れないと難しいかと思うので、始めて取り組まれる方は、少し緩めの20g以下くらいを目安にして頂くと、食後血糖値が160mg/dl に収まります。

この数字を見て、素朴な疑問が湧きません?

糖質50%オフやら40%オフで、糖質制限なんて謳ってスーパやコンビニで並んでいる商品、パスタやうどんなんかだと、30g以上糖質が入ってます。

これだと、単純計算しても

30g×3mg/dl=90mg/dl

で、空腹時が100mg/dlだとしたら、190mg/dlまで上昇。

血糖値が180mg/dl を超えると、即座に血管の内側が糖によってダメージを受けるので、190mgなんてお話にならない数値です。

これがダイエット目的だとどうか?

30gも糖質食べたら普通にインスリンが分泌されます。

肥満ホルモンであるインスリンの分泌を抑えることができるからこそ糖質を制限するのに、普通にインスリンが出てしまってたら、何の意味もありません。

ロカボ商品には、適正糖質やら糖質コントロールの文字が並んでますが、何処がどう適正糖質で糖質コントロールなのか、理解に苦しむ、いや、全く理解できません。

という訳で、ロカボでは、血糖コントロールとダイエットなんて、物理的且つ生理学的に出来ませんので、くれぐれもご注意くださいね。

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