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漢方薬の処方

  • 漢方

1年の12分の11が終わりました。
なんて昨日彼女に言ったら、「そんな言い方ってするかぁ?アホちゃう。」
と言われてしましました。
あほでけっこうめりけんこ。あらてつです。
千の持病を999に減らしてくれた、漢方薬についてコメント頂きました。
『漢方薬
いつも拝見しています
本質からはずれる質問なんですが、江部康二先生に処方してもらった蓄膿の漢方薬を教えていただけませんか。ぼくもあらてつさんと同じように風邪をひいては副鼻腔炎になって、いつも痰と鼻声なんです。耳鼻科いって少しは軽減するんですが、完治はしないんです。どうぞよろしくお願いします。』

仙台太郎さん、いつもブログをご覧頂いているとのこと、ありがとうございます。
さて、漢方薬の処方を教えてもらえないかとのことですが、これがなかなか難しいです。
で、何故難しいのかなんですが、お答えの前に、漢方について簡単にご説明致します。
漢方治療と言いますと、民間療法の延長で、なんだか胡散臭いイメージを持たれている方がけっこうおられますが、全然そんなことはございません。
最近、西洋医学の世界でも、個人個人に合わせた処方というのがしきりに言われますが、漢方では、そんなことは4000年前からやっております。
例えば今回ご相談頂いた副鼻腔炎にしても、ただ単に鼻水や鼻詰まりなどの症状だけを診るのではなく、その人その人の体質やらを診て、生薬を合わせて処方します。
このブログの読者の皆さんは、高雄病院=糖質制限食とイメージを持たれてる方が多いかと思いますが、高雄病院は、もともと漢方治療で有名になった病院でして、理事長の江部康二先生、院長の江部洋一郎先生をはじめ、漢方医の先生方が診察を行っています。ちなみに、漢方生薬の消費量は、日本で一番なんですよ。
今でこそ、あちこちの病院で治療に漢方薬を取り入れたり、漢方外来を開設したりしてますが、漢方治療が注目されるはるか以前から、高雄病院では、漢方治療を行ってきたわけです。
お蔭さまで、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国から漢方治療を求めて患者さんが来られます。他府県の患者さんが7割を超えるという、日本中でも珍しい病院なんですね。
では、漢方治療って、実際にどんな治療なの?なんですが、江部康二先生のブログからパクらせて、いや、引用さて頂きますと、現代の病気をみてみると、原因がはっきりしない病気が8割以上で、梅毒のような根治療法が期待できる病気は1~2割しかなく、8割以上は対症療法だそうです。
例えば、頭痛がしたら痛み止めで、それで胃が荒れたら胃薬で、さらに便秘になったら緩下剤と、出てきたそれぞれの症状に対して、薬が処方されます。
でもこれだと、症状の数だけ薬が増えていくことになり、毎度毎度すごい量の薬を飲むはめになります。
漢方では、ひとつの症状だけを診るのではなくて、その人その人の体質やらを診て、生薬を合わせて処方します。
私が具合悪くて診てもらう時なんかそうですが、まず脈を診て、舌を診て、それからお腹を診て、体でどこが冷えるかとか、のぼせる感じはするかとかの問診をした上で、私の体質と症状に合わせた漢方薬が完成します。
こうして処方された漢方薬は、、たとえば同じ副鼻腔炎でも、仙台太郎さんに処方される漢方薬と、私に処方される漢方薬では、全く内容が違います。
いうなれば漢方薬とは、個人個人に合わせたスペシャルブレンドで、この生薬の組み合わせが、漢方医の腕の見せ所だそうです。
なので仙台太郎さん、私が江部康二先生に処方して頂いた漢方薬をそのまま飲んでも、全く効かない可能性が高いです。
先ほども書きましたが、高雄病院には、日本全国から漢方治療を求めて患者さんが来られます。仙台太郎さんも、もし時間が許すなら、是非、高雄病院で診察を受けてみてください。
ちなみに漢方治療ですが、西洋医学的に原因がわからない病気に対しても、気の流れや血の流れをスムースにして、五臓六腑の機能を整えて自然治癒力を高め、根治に結びつく可能性があるそうです。
具体的な診察症例を、またまた江部康二先生のブログから抜粋させていただきますと、
ネフローゼ症候群・SLE・MCTD・潰瘍性大腸炎などの「難病」(厚生労働省指定)
気管支喘息・肺線維症・肺気腫・慢性気管支炎・アレルギー性咳嗽など「呼吸器疾患」
慢性関節リウマチなど「膠原病」
過敏性腸・慢性肝炎・胃.十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・便秘・口内炎など「消化器疾患」
アトピー性皮膚炎・花粉症・アレルギー性鼻炎・気管支喘息など「アレルギー疾患」
不妊症・生理痛・冷え性・生理不順・無月経など「婦人科疾患」
高血圧・狭心症・不整脈など「循環器疾患」
糖尿病・痛風など「代謝疾患」
アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・じんましん・天疱瘡・しもやけなど「皮膚疾患」
微小変化群・膜性腎症など「腎疾患」
風邪・風邪をひきやすい・不明熱・頭痛・めまい・耳鳴りなど「雑病」・・・
だそうです。
詳しくは、
高雄病院(075-871-0245)
高雄病院京都駅前診療所(075-352-5050 )
にご相談くださいね~。
あ、くれぐれも、京都高雄倶楽部にお電話くださっても、予約は取れないので念のため♪
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