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糖尿病と腎不全と漢方治療

  • 糖尿病

2007.6.9の記事より
『6月6日の江部康二先生のブログに、腎臓病の漢方薬、養腎降濁湯のお話がありました。あつかましくも、書いてくださいとお願いしたのは私です。
以前にも書きましたが、江部康二先生、京都新聞に『漢方養生訓』という連載を書いておられまして、私が高雄病院に就職するきっかけになったのも、この連載でした。
イメージだけが先行している漢方薬について、読みやすく分かりやすい文章で書かれており、毎週水曜の掲載日を楽しみにしていたもんです。
やがて高雄病院に就職し、数年が経過したある日、朝日新聞の関東版に「漢方薬で腎機能が回復し透析からの離脱の可能性もある」との記事が出ました。
当時、高雄病院の江部洋一郎院長先生が取り組まれていた治療が紹介されたんです。
関東版ですから、私の住んでる京都や関西では載りませんでしたし、記事を読んでの問い合わせや入院に来られた方も、関東方面からでした。
記事が出て数日後、京都に住む私の知人が何処かでこの記事の事を知り、治療は可能か先生に聞いてもらえないかと相談に来ました。
その人は、糖尿病性腎症から腎不全になり、当時透析が始まったばかりでした。、漢方薬でもしかしたら何とかなるかもと思い、私のところに来られたのです。
細かい数値まで覚えていないのですが、たしかクレアチニンの値が6を超えていたように思います。
そのことを江部康二先生に伝えると、当時はこの治療が始まって間もないころであり、症例も少なかったこともあって、すでに透析を始められている方は、この漢方での治療は間に合わないとのお返事でした。
このことを本人に伝えると、仕方ないねと笑われていましたが、さぞ落胆されたことだと思います。
この方は、透析が始まる前まで、それほどクレアチニンの数値が高いわけではありませんでした。主治医は腎臓病の専門医で私も知っているくらい地域では有名な方です。
詳しい治療内容や、どのような経緯でいきなり透析が導入されたのかは、私にはわかりません。
惜しむらむは、もう少し早くこの漢方薬のことを知っていたなら、もっと早くに糖質制限食のことを知っていたなら、透析にならずにすんだのではないかと思われる点です。
日々、糖質制限食についてのご相談を受けるなかで、糖尿病性腎症を発症された方ともお話する機会が増えました。
残念ながら、腎不全になられた方は、糖質制限食は適応とはなりません。そのような方に、透析以外の治療の可能性がありますということをお伝えしたくて、江部康二先生に無理を承知でブログを書いて頂きました。
もし、このブログを読んでくださっている中で、クレアチニンの数値が高くて悩んでおられる方、近い将来、透析の可能性があると主治医から言われた方がおられれば、こんな治療もあるよと言うことを知ってもらえればと思います。
治療についての詳しい内容は、江部康二先生の6月6日のブログをごらん下さい。また、診察を希望される方は、下記までお問い合わせいただければと思います。
最後になりましたが、江部康二先生、お忙しい中ありがとうございました。
高雄病院 
京都市右京区梅ケ畑畑町3
075-871-0245(代表)』
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