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「頸性神経筋症候群」の鍼灸治療

  • 鍼灸治療

私も人ごみと行列大嫌い、あらてつです。
江部康二先生、ご安心下さい。ここにも一人変人(?)がいます。私も人ごみと行列大嫌いです。ついこないだまで、嵐電の乗り方すら知りませんでした。(未だに一人で乗れませんが…。)
あ、もっと不安になられるかも…。
さてさて、今日は前回の続きです。
この「頸性神経筋症候群」ですが、具体的にどこがどう悪くなっているのかといいますと、「頚部後筋群」と呼ばれる筋肉に共通した異常があることが分かったのです。
ややこしい漢字が連発して出てきましたが、「頚部後筋群」とは、首の後ろ側の筋肉の総称で、これらの筋肉が部分的に硬くなっていたり、押したら痛いなどの症状が出ると、これらの筋肉の近くにある神経が刺激されて、頭痛が起きたり自律神経の失調が起こり、いわゆる、「不定愁訴」の出現となるんですね。
早い話、首の後ろの筋肉が凝り固まってしまうと、頭痛やら自律神経失調症が起こってしまう、逆に言うと、これらの原因として、首の後ろの筋肉が固まってしまうことが考えられるということです。
ここまで、皆さん分かって頂けましたでしょうか?
で、ほなどないしたらええねんとなるんですが、その前に。
この「頸性神経筋症候群」の治療の話を聞いた鍼灸師のM本先生、凝り固まった首の筋肉を鍼灸治療によってほぐすことにより、不定愁訴を解消できないかと取り組まれました。
けれど、いきなり患者様で試すわけに行きませんから、私を含む高雄病院職員で実験(?)、その治療効果を確かめることと相成りました。
半年以上に亘り、不定愁訴を訴える職員に治療を施した結果、顕著な症状の改善が見られました。
凝りや痛み、それに伴う不定愁訴の症状が、それまでの治療法より短期間で改善、精神状態の安定などの結果が得られたのです。
私が治療を受けた感想ですが、まず、首の後ろの筋肉があんなにガチガチになっているなんて、全く自覚症状がありませんでした。こんだけ固まっとたら、そらどっか悪くなるやろちゅーくらいガチガチです。
このガチガチに針をしてもらって緩んでくると、背中から腰にかけて、特に私の場合は腰痛持ちなんで、腰が楽になったのがとても印象的でした。
もちろん、この治療を受けるまで、ずっとM本先生の鍼灸治療にお世話になっていたので、鍼灸治療の効果は十分以上に体感&理解していたのですが、これまでとは違ったアプローチとその効果に驚きを隠せませんでした。
私の場合は、腰が痛いや肩が痛いなどのいわゆる“整形外科的な痛み” だったのですが、この「頸性神経筋症候群治療」、精神症状を伴う疾患にも効果的だそうです。
ここからは、M本先生のお言葉を引用します。
「現在のストレスの多い社会環境において、不定愁訴を伴う自律神経失調症・更年期障害・慢性疲労症候群・うつ病などで困ってらっしゃる患者さんは、全国で多数おられます。このような疾患を短期間で完治する治療方法は、薬剤を服用する以外に現段階ではまだ確率されていません。そのような中で、この治療方法は患者さんにとって、“一筋の光明”であると考えます。しかしながら、この治療を行っている病院や診療所は関東圏にしかありません(観音寺、松井先生を除きます)。今まで以上に、短期間での治療効果を期待することができるこの治療方法を積極的に取り入れることにより、これらの疾患で困っておられる患者さんの手助けをしていきたいと考えております。」
不定愁訴を伴う自律神経失調症・更年期障害・慢性疲労症候群・うつ病などでお困りの方、一度、高雄病院にて「頸性神経筋症候群の鍼灸治療」を受けてみられてはどうでしょうか。

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