「菊芋は糖尿病に効果ありますよ！いい加減なこと言わないで下さい」と言われてしまいました。どうやら私の知らないエビデンスがあるみたいですね（笑）

寒いですね。

11月下旬から12月初旬の気温らしいですが、どっちだろうが寒いことには変わりありません。

先月の中旬、秋物を出したところなのに、今朝は思わず冬物を引っ張り出して着て出勤です。

加えて、会社のデスクの下には、小さな電気カーペットを敷きだしました。

何度も書いてますが、暑いか寒いかの両極端で、途中の丁度いい気候が見事になくなってます。

今年は秋と呼べる日が、20日もなかったんじゃないのか？と思う、あらてつです。

四季が二季になるのは確実ですな。

で。

早くも霜焼けになりそうでウンザリですが、そんな話とは全く関係ない今日の話題。

最近、ナゼかちょこちょこコメントが入る菊芋についての過去記事

『菊芋で血糖値は下がりませんし、糖尿病は治らないので、騙されないようにしてくださいね』
https://bit.ly/3pcKbXy

に、匿名の方からこの様なコメントを頂きました。

『菊芋は効果ありますよ！
いい加減なことは言わないで下さい。
私のお客様は数値が下がってありがとうと言われました。』

あのー。

どこのどなたか存じませんが、医療的、学術的に言わせていただきますと、「いい加減なこと」を仰っているのは、匿名さんの方になるんですよ。

あなたのお客様の数値が下がったからと言って、菊芋に血糖値を下げる効果があるという話にはならないんですわ。

順番に説明していきましょうか。

仮にあなたのお客様の数値が下がったとしましょう。

数値が下がったと仰るお客様の糖尿病の病歴と現在のステージ、空腹時血糖値、随時血糖値、尿糖、HbA1c、グリコアルブミン、インスリン分泌能などの数値、服薬の有りなし、インスリン治療を受けているのか、その他の医療的なデータがどの程度で、普段の食事の摂取量と内容はどのようなものなのか、運動量はどれくらいなのか、どれだけの量の菊芋をどのようにどれくらいの期間摂取して、何の数値がどのくらい改善されたのか、その当たりが明確でないと「数値が下がった」などとは言えないんですよ。

それ以前に、1人2人の人間で数値が下がったとしても、「菊芋に糖尿病の数値を下げる効果がある」なんてことにはなりません。

効果効能を示すなら、ちゃんとした「臨床試験」を行って「効果があった」と証明されないと「効果がある」とみなされませんし、ましてや糖尿病の治療効果となると、ちょっとやそっとの患者数と期間じゃなくて、結構な規模での臨床試験が行われないと、「効果がある」なんて認められないんですよ。

私の知る限りでは、菊芋を使った真っ当な臨床試験が行われたなんて話は聞いたことがないですし、「数値が下がる」ことに関して、学術的に保証された効果があるなんて話も聞いたことがありません。

菊芋の効果を実証したRCT（ランダム化比較試験）があったなんてのも知りません。

加えて『世界五大医学雑誌』と称される権威のある臨床医学雑誌、

New England Journal of Medicine

The Lancet

JAMA (Journal of the American Medical Association

BMJ (British Medical Journal)

Annals of Internal Medicine

などに、菊芋が糖尿病治療に効果的で、その臨床試験結果が発表されたなんて話も聞いたことありません。

もしかしたら、私が知らないだけかもなので、このあたりの「菊芋が糖尿病治療に効果があるエビデンス」を教えていただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

そうそう。

本文中にも書いてますけど、「ジャガイモを菊芋に変えたら数値が下がった」なんてのは、糖質の量が違うから血糖値が上昇しなかっただけで、「数値が下がった」とは言いませんので、お間違いなきよう。