ブログ

脂肪が主食じゃないマウスに脂肪食わせたら、そら病気になるやろってお話

  • 糖尿病

リオオリンピック前とやってる最中、やたらと流れていた、パラリンピック選手が出演してるコマーシャル。

オリンピックが終った途端、とんと放送しているのを見なくなりました。

パラリンピックはこれからなんですけどね。

“私たちはパラリンピックを応援してますぅ”

だったら、パラリンピック終わるまで放送せえや。

所詮は、欺瞞以外の何ものでもないと思った、あらてつです。

分かりやすいですけど。

で。

前々々回に、歯と主食の件でご質問頂いた、雨音さんから、今度は主食と病気についてコメント頂きました。

『あらてつさん、こんばんは!
例の本について書こうと思ったのですが、先日の地元紙にえっ?と思うような記事が載っていたので、そちらを先に書きますね。
(2016年8月30付 愛媛新聞より)
「糖尿病 大腸の炎症発端 慶応大グループ 高脂肪食のマウスで解明」
2型糖尿病の発症には脂っこい食物の取り過ぎや肥満が関係することが分かっているが、メカニズムは必ずしも明らかではない。慶応大のグループは高脂肪食でまず大腸に炎症が起き、それが発端となって血糖値を下げるインスリンの効きが悪くなることを、マウスによる実験で突き止めた。
大腸の炎症を抑えるとインスリンの効きが良くなることも確かめており、新治療薬の開発につながる成果だとしている。
糖尿病と肥満が専門の川野義長慶応大助教、中江淳同特任教授らは、脂肪分60%の高脂肪食を4〜20週間、マウスに与え、免疫細胞の一種「マクロファージ」が大腸に集まって起こる炎症の程度を、関係する遺伝子の発現量から測定した。
その結果、炎症の程度は高脂肪食を取り始めてから4週目に早くも通常食の2倍以上になり、20週では約6倍になることが分かった。
これまで糖尿病との関連が知られていた脂肪組織の炎症は、4週目では通常食と同様にまだ起きていなかった。このことから、高脂肪食では最初に大腸で炎症が起こり、次いで脂肪組織の炎症が起こって、結果としてインスリンが効きにくくなるという経過をたどることが示されたという。
大腸の炎症が起きにくいよう遺伝子操作したマウスに高脂肪食を与えると、大腸、脂肪組織ともに炎症が抑制され、血糖値の上昇も30%程度抑えられたという。
中江さんは、「今後、マクロファージを大腸に集積させる物質を調べ、その物質が生まれるプロセスと炎症を抑える方法を明らかにして、治療薬開発につなげたい」と話している。
↑この記事、冒頭から「2型糖尿病の発症には脂っこい食物の取り過ぎや肥満が関係することが分かっているが」とあり、「えっ?脂っこい食物じゃなくて糖質の取り過ぎでしょ?これって定説なの?」と疑問に思ったのですが、マウスを使った実験ではそのメカニズムが解明されたとのこと。
高脂肪食が糖尿病の原因という内容がどうにも解せません。
あらてつさんは、この記事について、どうお考えになりますか?』

雨音さん、コメントありがとうございます。

「2型糖尿病の発症には脂っこい食物の取り過ぎや肥満が関係することが分かっている」

ですが、これはもう医学会の常識ですよ(笑)

日本のお医者さんの99%以上の共通認識ではないでしょうか。

何と言っても、糖尿病の原因は、食事の西洋化による脂質とカロリーの摂り過ぎですからねぇ(大笑)

うっかり糖質の摂り過ぎが糖尿病原因だなんて言ったら、医学会から村八分にされてしまうので注意が必要です♪

で、今回のマウスの実験のお話。

マウスに高脂肪食を与えたら大腸が炎症起こしたってことなんですが、いやいや、そんなん当たり前やろって。

だってマウスの主食は脂肪じゃないですから。

本体の食性と違うものを食べさせたら、そら病気になるわっちゅー話です。

ほら、最近ペットの犬でも糖尿病がやたらと増えてるなんてニュースでやってますよね。

肉食の犬に人間が食べるような炭水化物やら甘いもの食べさせるから、本来犬に無かったような病気になるわけで、これは人間も同じです。

元々糖質を食べるようにできてないのに大量の精製炭水化物を摂るようになったんで、人口の1割が糖尿病とその予備軍なんてことになってしまいました。

なので、ナニを求めてこの実験をしたのかよく分かりませんが、どうせやるなら人間でやりゃ良かったのにと思いますね。

前回の歯の話じゃないですが、一見もっともらしいお話も、ちょっと視点をずらせば「???」と思えることが出てくるということですね。

では、雨音さん、次の疑問お待ちしておりますね〜。

糖質制限の専門ショップ 糖質制限ドットコム